若年性アルツハイマーの夫との日々

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zoom RSS 今年の締めくくり

<<   作成日時 : 2012/12/31 11:46   >>

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夫が 鏡やガラスに映る自分を、別人のように感じているらしい事には私も慣れました。
スーパーの中、外を歩けばウインドウやドア、毎回不思議そうな顔の夫を
その場その場で適当にあしらう事も日常の一部になりました。

慣れというのは、非常識も常識に変えてしまうのかも知れません。

ただ、近頃は夫の物言いが少し変わってきてそれが私には気になります。
またあいつがいるよ。 と外に出るとガラスに映る自分を さも不愉快そうに指差す。

自分じゃないか。 お店の前で立ち止まり、二人で並んで映って ほら 同じでしょ。
ほら、で分かれば苦労はないが 無理だとしても 自分の分身を毛嫌いしてはダメだ。

帰り道に夫が、 やっぱり一緒に来たよ。 と今度は嬉しそうに指差した時は、ほっとしたような
気持になったのですが、家に戻れば鏡の自分にぼそっと話しかけている、夫の混乱は増してきています。

2012年の締めくくりを、なんか変、で終わりたくないからそれを否定するものを探してきましたが、
これは相当に難しくなり、ぱっと思い出すのは 夫が薬を舐めたり噛んだりして飲み出した事、
またそれに気付いたのが赤い鉄分の錠剤が増えた後で、夫の舌が真っ赤になったからだった事、
そして唾を吐いた夫を見て血を吐いたと私が慌てまくった事。やっぱり変な事です。

何かあるたびに、夫への苛立ちとそんな自分への情けなさが交錯して、今年が終わろうとしてみれば
ずっとそんな毎日を殊に最近は送っていたように思います。

12月には、歯磨きタイムに私は誤って洗顔フォームを夫の歯ブラシに絞りだした。
口に入れて ウワッ、おかしい、という夫を無視して自分も同じ道を辿った。
歯ブラシに載せたそれは確かにいつもよりゆるっとし、口に入れたらぬるっとし、いつまでも残りました。

いろんな事があるもんだ、居間の長椅子にゴロンとなってテレビを眺める私に、毛布を運んでくれた夫。
そういう優しいところがあるんだよ。 アリガト と呟いて満足気に目を閉じる。
夫はその私にすっぽりと 頭の上から毛布を掛けたのでありました。

今年の締めくくりは頂いた言葉のお礼に代えて、申し上げます。

どうぞ、来年が良い年でありますように。























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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
初めから読ませていただきました。
認知症の母を持ちながらも兄夫婦にまかせきりの私です。
読むしかできませんが、あなたのことを心の中で応援しています。
このブログ、ぜひとも続けてくださいますよう…お願いします。負担ならない頻度で。
もも
2013/01/08 12:51
2010年5月に典型的なアルツハイマー病と診断された夫は、当時59歳でした。それ以前、5〜6年前よりおかしいと思っていました。2008年の職場の検診の時、MRI検査を勧め受けましたが異常なしとのこと。これから先のことが不安で調べていたら、あなたのブログに巡り会いました。色々参考になることが多く、勇気をいただきました。ありがとうございます。
ももよ
2013/01/08 13:41
あけましておめでとうございます。
今年も、robinさんのブログ拝見させていただきます。
お互い、無理をせず明るく頑張りましょう!
mama-chan
2013/01/10 21:22

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