若年性アルツハイマーの夫との日々

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<<   作成日時 : 2012/07/11 11:03   >>

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夫は、鏡に対して戸惑いが増していて、そこに映る私を見ながら あなたが二人いる、
と言う。 夫にすれば それでも本物の私とは微妙に違うものらしい。

印象的だったのは外出先でトイレに入った夫を待っていた時。
夫は、手洗いの鏡の中の自分に向って片手をあげて挨拶。少しにっこりして。
自分の顔をどのように認識しているのか、私にはさっぱり分かりません。

そもそも夫は、散歩途中で出会う子供やベビーカーの赤ちゃんにもにっこり笑いかける人で
手なんぞ振ったりして、母親に警戒されるぞと思うのですが、その実 子供の反応は
押し並べて良くて 私がにんまりしても無視されるのに、夫には笑顔を返す事が多いのです。

残念なことに、そんな夫の元気は少しまた少しと失われていて、家でもどこか不安げな様子。
忍びの術を会得したかのような歩き方は、昔の夫には考えられませんでした。

また就寝後、私が隣のベッドに居ないせいか、1時間もすると起き出してパジャマから服に
着替えてしまう事が何度か続き、不安が夜の睡眠にも影響しているように感じます。
私としてはその数時間は1階の片づけものや、気ままに過ごすのが最近の習慣になっていました
から、ドアを開けると突っ立っている夫の姿には只びっくり。

先月は片足が運動靴、もう片方は裸足にスリッパ、上はポロシャツで下はジーパンをなんと2枚
履いてベルトをきっちりしている。痩せているから脱ぐまで全然分からず、私だったら不可能だ。
片足の運動靴の下は、靴下の2枚重ねという念の入れよう。

ああ、もうほんの少しも目が離せないんだ、という悲劇的な気持ちと、それでも足元を見れば
笑ってしまうようなその格好と、そして夫自身にもなんでそうなるのか分からない現実とが
入り混じって私も夫以上に混乱しました。

夫の病気は長くなりました。治らないなら、ここで止まってくれよと念じながら年を重ねた。
薬の力も、私の力も及ばない所へ夫はこのまま行くのでしょうか。
何故、夫は行くのでしょうか。

もうすぐオリンピックが始まります。
なにかしら夫の興味を引くような、夫がテレビの前に座って飽きないような、そんな種目が
沢山あると良い。 普通とは目的が違うかもしれないが、そう期待して待っています。













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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。私の夫も、6年前に認知症の診断を受け、あなたのブログを見て、とても共感しました。私も今、今後どうやって夫と向き合っていくべきか、分かれ道です。夫は私を置いて、どんどんと先の世界へいってしまい、私は入っていけません。辛いですが、夫の辛さを思うと、そんなこともいっていられません。
美和
2012/07/11 18:07
はじめまして。
主人は若年認知症の中でも、「前頭側頭葉変性症(ピック病とも)」という病気です。診断を受けたのは3年前ですが、当初あまり見られなかったもの忘れが、いつのまにかどんどん進み、その点ではいい意味ですんなり騙されてくれて、先月からデイサービスに行くようになりました。

わがまま一杯で、決まった時間に決まったところへ出かけ、好きなことしかぜす、好きな物を食べ続け、待つことのできない、扱いにくい大きな子供のようです。
3年間、介護認定も受けず、精神障害者手帳や、自立支援の申請もせずやってきましたが、そろそろそいういう社会資源を使っていこうかなと思っているところです。

こういう人生が待っているとは思わなかった・・ですね。
自分の行動ひとつ一つが選択の連続だと思うこのごろです。
Y
2012/07/13 00:04
今日はほとんど一睡もしていません。
なでしこJAPAN観戦のためではなく、主人がベットに入っては起き入っては起きを繰り返し、終いには洋服に着替え騒ぎ出しました。止めなければ外に出て徘徊するのでしょうか?もうそこまで病気が進んでいるのでしょうか?
可愛そうですが、私の精神状態も限界にきているかも?!
今日は、どんな一日になるのか?寝てないので長い1日になる事は間違いありません。夜が怖いです。
mama-chan
2012/07/26 05:03
義父が若年性アルツハイマーです。嫁さんは20年前に他界しており、私が面倒みることになりました。若いせいか恐ろしい速さで進行しています。4年前の初診の時にはすでに重度の状態だったそうですが、身内は皆介護認定も申請せず、一人暮しをさせていました。義父はまだまだ自分で自分の事は出来るからと、ヘルパーを断りました。せっかく良いサービスがあるので、義父には悪いのですがヘルパーというのを内緒にしつつ利用させて頂こうと思っています。オリンピック、始まってますね。義父もルールが分かっているのかナゾですがテレビに釘付けになってる(笑)
em
2012/08/04 02:04

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