マスク

新型インフルエンザの登場と共に、マスク姿が急に増えました。
私も、一人一個限り、という薬局のチラシにつられて買った口です。
後から見たら、家にいくつもありました。

現在も、その影響が続いてか、病院では特に多く見かけます。

6月は夫の診察日でした。夫にとっては新しい先生と初対面の日です。
私は前回一人で会っていますが、唐突な出会いだったせいか、よく覚えていません。
穏やかな声の人だ、その印象はあるので、会えば記憶が繋がりそうな気がしていました。

ところが夫と一緒に診察室へ入ると、先生は顔の半分以上あるマスクをしている。
そういえば受付の人もそう、多数の人と接触のある病院では、そういうお達しが出たのかも。

マスクを通しても、その声はよく聞き取れるし、問題ないのですが、夫と私には問題あり。
夫に印象を尋ねても無理な話、2回目の私も今だに顔が記憶に残りません。

   自分が忘れっぽくなったと感じることはありますか?
   今日の日付は分かりますか?

最初の質問に 夫は あるかもしれない、と答え
最後の質問に 夫は 分からない、と答えました。

先生がこれからもずっとマスク姿だったら、夫のみならず私も覚えることが出来ないかもしれない。

マスクの事ばかり考えていたら、私は急に、うら若き頃の出来事を思い出しました。

大昔、虫歯で何回か歯医者さんに通いました。
私には、そのマスクをした先生の目が、とても素敵に見えて、通うのが楽しみでした。
治療はすぐ終わってしまい、その後はある日どこかでバッタリ、みたいな空想の世界。

ところが空想の中でさえ、先生はマスクをしている。その顔しか知らなかったんです。









この記事へのコメント

ねこまた
2009年07月11日 17:42
先月夫が若年性認知症と診断されたので(うちも子供がいません)、色々なかたのブログを見て糧にさせていただいております。マスク、確かに誰でも困りますね。知人で昔、歯科医があんまり美形だったために大口あけるのが恥ずかしくて行かなくなったということを聞いたことありますが、顔がわからないのはこの病気の場合、特に困りますね。
2009年07月12日 07:13
ねこまたさん
先月の診断という大変なさなかにコメントを頂き、
申し訳なく存じます。
お二人にとって心安らかな日がたくさんありますように
お祈り申します。
hinako
2009年07月15日 22:04
こんにちわ。現在59歳の父がアルツハイマーと診断されて、約二年半経過しました。私も最初に色々な方のブログをみましたが、robinさんの文章はなんだか優しい印象があって、その頃からちょこちょこ覗いています。
この病気の特徴として、もともと持っている性格が強くなるというのがあるそうで、元々頑固だった父は更に頑固になっております。
ほんとは駄目な車の運転もまだしています。
急に怒り出すと止まりません。もともと持っている性格というのは
ほんと人それぞれですが、うまく理解していきたいと思いつつ
難しい毎日です。
2009年07月16日 14:02
hinakoさん
私も自分の性格は変えたくても変えようのないままこの年まで
来ましたので、年齢の近いお父様がますます頑固に、という話、
多少耳が痛いところです。

夫は怒りたくても私が先に怒り出すのが常なので、二人で暮らす
間に怒りを抑える処世術を身に付けたのかも知れません。
生活の知恵ですね。
hinako
2009年07月16日 22:47
コメントありがとうございます。
robinさんのご主人はブログをみていても、穏やかな印象をうけます。
うちの父は突然だいぶ前の気に入らなかったことについて怒り出したりします。怒りを抑える処世術をどこで忘れてしまったのか。。

ちょっと話題は変わりますが、今通院は3ヶ月に一度になりました。
病気の進行はゆるやかではあるけれど、ほんとうになんの治療もできないというのは辛いです。アリセプトを服用している以外のなにかが早く認可されたらいいのになぁと願うばかりです。

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