私が願う夢は の巻

今年、結婚30年を迎えます。これを真珠婚式と呼ぶらしい。 真珠か。 もし夫と平穏無事に30年来ていたら、夫は内緒でパールの指輪でも用意したろうか。 ない、絶対にない。今そんな夫が現れたら間違いなく偽物だ。 夫は来年65才になり、高齢者の肩書きを得る。病気の発症も来年以降であったなら 若年性とか早発性とかいう冠も病名の上には…
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夫、台所で夢を見るの巻

夫の姿勢は少しずつ前屈みになってきました。 真横から見た姿はお年寄りの様子に似ています。 私と両手を繋がなければ、なかなか歩きもしません。 気になるのは夫がいつも少し右側に首を傾げているように見えること。 時々夫の顔を両手で挟んで、曲がってるよ、とひょいと真っ直ぐにするのですが、 そんなとき夫はちょっと笑って、でも離せばす…
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夢でお喋りの巻

久し振りにここに書くに当たって数年前からの文章を読み返してみましたが、実感として 夫の病気はそれほど進行はしていなくて、一見して平らにしか見えない緩やかな勾配の下り坂を 相変わらずゆっくりと歩んでいるように思えます。 もっとも毎日一緒にいるから変化が分からない。実際の所、今もその延長にいます。 夫は一時期、入浴や歯磨きなどに…
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若くないっす

季節は巡ってまた春が来ました。 これだけ間が空いてしまうと、何から書くべきなのか分からなくなります。 夫の言葉など心に残った事は、後から書くつもりで頭の中にメモるのですが、その内いつの間にか忘れて しまい、そういう状況が少なくなってきているだけに、残念で悔しくなることもありますね。 夫のその後の変化で言えば、トコトコ、ド…
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良かったなあ

結局その時はいつとも言えず、ただあっけなくやってきました。 夫は今年の3月まで なんとかデイサービスを続けました。1年と5カ月。 週2回を途中から3回に増やし頑張りましたが、すでに夫は人と関わることは難しく、 その状態で多分職員の手を煩わせる事も多かっただろうと思います。 本当は穏やかな方なのに、他の利用者さんに怖い人だ…
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父の事、母の事

夫の両親の事を書いておきたい。  昨年の12月、父の13回忌の法要がお寺で営まれました。 連絡を貰い、夫と一緒に出掛けるについてはやはり迷いがありました。 兄弟親戚には何年も会っていないし、何より夫にはその記憶が残念ながら消えている。   でも何か思い出す事が少しでもないものか。皆と対面の時を迎えれば、の期待も僅かながら。…
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近況

夫の運転免許はずっと以前に失効しています。 夫の場合、車が好きだっただけに運転に固執するのではないかと一時心配したものの それは杞憂でした。 私が運転、自分は助手席、それが何度か続いたら そういうものかと達観したのかもしれないし、 自ら諦めたというよりは 車への愛着や関心自体を失っていったのだと思います。 しかし、今で…
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蝉が鳴いた

7月25日 初蝉が鳴きました。 或いはそれよりずっと早かったのかも。 窓を閉め切ってエアコンだから気付くのが遅かっただろうと思います。 5月の話、夫が2日程かすれ声になったと思ったら3日目にほとんど声が出なくなりました。 他に目立った症状はないのに熱を測るとその度に高くなる。 夕方まで様子を見たが、翌日が日曜だと思うと下がら…
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今が一番良い。

昨年の大晦日に夫の下着は布から紙へと変わりました。 紙のパンツは、災害や非常時の備えとしても必須アイテムだとは確信しているけれど 夫の場合、元に戻すことは少々難しくなったかも。 トイレで座ってさえくれれば通常のように出来るのだけれど、夫の病気は本当に手強い。 着替もお風呂も髭剃りも、覚えのない夫から協力を得るのは至難の業と言…
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白髪と皺と夫と私

昔、母が もう白髪染めはやめようかしら、と言い始めた頃を覚えている。 白髪を放置した母は急に老けて感じられ、染めたらいいのにと思ったものだ。 あの時、母は何歳だったのだろう。 夫の病気が分かった頃、私の髪は一夜にして真っ白、にはならなかったものの 気付くと円形に毛が抜けてしまい、合わせ鏡で確認した時は相当に焦った。 完治は…
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スロー スロー

夫の発病は2005年ですから、10年が経過しました。 当時、病気はゆっくり進むと医者に言われ、どれくらいと訊ねると、 10年だって元気にしている人もいる、と。 鮮明に覚えています。 病気はゆっくりと確実に進み、現在の夫の様子は何を読んでも高度に進行した状態を示す。 日常の生活動作ひとつを見ても自ずと分かる。 その意味では予測…
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笑顔の形

夫がすり足をするように歩く様子を見ていると、ふと、夫はもう走ることはないだろう、と感じます。 買物をしても散歩をしても、徐々に腕を組んだ私が夫を引っ張るような形になる。 運動はさせたい、でなければますます筋力が落ちてしまう。 でも、第一の理由は夫が足取り軽く歩く姿が見たいのだ。そういう夫に会いたいからだ。 廊下の端から何…
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花見の記憶

2月、夫はとうとう還暦を迎えました。 これは相当なインパクトがある、来年それを迎える私にとっては。 寿命が延びたせいか還暦のイメージも随分変わった。 ピークはまだ先と自負する人もきっと居る。 でも節目である事には違いない。 60才。 貫禄には欠けるが節目の年を夫は無事迎えました。 夫には年令を言ってもピンと来ないだろうが…
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元気です。

12月に入った頃から今日まで、あっと言う間に日が経ちました。 夫は、ほとんどじっと座っていられずに、食事の最中でもちょっとトイレに、と立ち上がる。 本当にトイレに入ることもありますが、大体はその辺をただ歩くだけ、食事もトイレも忘れてしまう。 仕方ない、としばらく黙認していたら ますます食が細くなってしまった。 ここは厳し…
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いまはもう秋?

先日 季節はずれの何々が、とニュースで言っていましたが、季節自体が従来と変わってしまった感のある 昨今では、それこそ見当はずれの言葉にになりつつあるように思います。 夏物の整理をしないまま、冬の長袖をごそごそ探す。かと思えば日替わりで冷房と暖房が欲しくなる。 そんな中で今年の金木犀もあっという間に台風に香りをさらわれてしまいま…
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巻き舌

この夏、酷暑を乗り切るために、自宅のエアコンはほぼフル稼働。 節電に貢献出来ない申し訳なさはありますが、熱中症の多発もあってか 聞こえてくるのは 適切な冷房の使用を奨励する言葉ばかりです。 少々、それに甘えているかも知れません。 いまだかつて経験したことがない、という自然現象が短期間にあちこちで災害を引き起こす。 …
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介護

今年、介護保険の申請をしました。 必要になると思ったからです。 認定調査が来て夫はその結果、要介護者となりました。 昨日は外出先で2度夫を見失い、その度に大声を出しながら探す私に周りがびっくり、 帰りには回転ドアを先に出た夫がぐるっと回ってまた元通り、今度は私をびっくりさせて 確かに、夫には何をするにもサポートが必要になり…
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只今 格闘中

これだけ日にちが空いてしまうと、なかなか最初の一文字が書けません。 夫の病気は、少しその速度を増したかもしれない。 いや、実際はゆっくりと今日まで来たのだけれど、経過した年数分 夫には相当のダメージに なったのだと思います。 この先、アルツハイマーが注射1本で治る時代が本当に来るのだろうか。 万能細胞が作れる今なら、そ…
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今年の締めくくり

夫が 鏡やガラスに映る自分を、別人のように感じているらしい事には私も慣れました。 スーパーの中、外を歩けばウインドウやドア、毎回不思議そうな顔の夫を その場その場で適当にあしらう事も日常の一部になりました。 慣れというのは、非常識も常識に変えてしまうのかも知れません。 ただ、近頃は夫の物言いが少し変わってきてそれが私には…
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なんか変

9月が過ぎ、10月が過ぎ、今月も半ば、随分と怠けたものです。 足取りも軽くとまではいかないが、散歩の時間が増えました。 近場の公園には、 二人の手を繋いでも足りないだろうと思うほどに太いけやきの大木が ひっそりとあります。なんだかパワーを貰えそうな気がして柵越しに木肌に触れてみた。 少しひんやりしている。 夫にも触って…
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