若年性アルツハイマーの夫との日々

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zoom RSS 良かったなあ

<<   作成日時 : 2016/07/09 17:07   >>

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結局その時はいつとも言えず、ただあっけなくやってきました。

夫は今年の3月まで なんとかデイサービスを続けました。1年と5カ月。
週2回を途中から3回に増やし頑張りましたが、すでに夫は人と関わることは難しく、
その状態で多分職員の手を煩わせる事も多かっただろうと思います。

本当は穏やかな方なのに、他の利用者さんに怖い人だと思われたらお気の毒です。
やんわりした口調で 回数を減らすよう言われた時は、もう無理だと実感しました。

デイサービスへの毎回の身支度と車で送迎する事は今より余程大変でした。
私にとっては、夫が家に居る方がそのせわしなさから解放されてむしろ楽と言えるかも。
でも家での夫の歩行は一段と減り、起きては寝、起こしては寝、横になる事が増えました。

そして夫は長期間の闘病を経て、少しずつ、でもあっけなく すべてを忘れてしまいました。

それも私が他の事に右往左往している間にです。
夫はトイレもお風呂も歯磨きも手洗いも拒否、私が何とかしたくても断固拒否です。
今まで段取りにはいろいろ工夫を凝らしてきたが もう全く役には立ちません。

衛生面だけは譲れないから、なだめなだめてやっとの思いでお風呂に入れ、髭剃り、床屋の
真似ごともこなしました。歯ブラシを半ば強制的に口に入れたらお終いには観念した様子。

不思議なもので 夫からは怒りに任せた単語がいくらでも出てきます。
残った言葉がそれでは悲しいけれど、やはり自分を守るという本能のようにも思います。

お風呂の時間に聞いた罵声は二桁では効かない、最後は大きなBGMのような気分になりました。
ただ、夫が私の手首を掴む力は強く、本人なりに加減はしていると思うが手も足も出る。
予期せぬ何かが起こったら取り返しがつきません。

落ち着かせるために、私が悪かった、ごめんね と言うと、当ったり前だ、と間髪入れず。
なんだ、ちゃんと会話してるじゃないの。

夫の変わりようは、夫の為にも私の為にも 辛く厳しい事です。
それでも夫には届かないかもしれないが、毎日何度かは夫を抱きしめ、私の思いを伝えます。
夫はだらりと垂れたその手で私を押しのけたりはしません。

これからどうなるんだろう、
夫のこれから、また私がこれから選べる、或いは選ぶべき道はいったいいくつあるんだろうか。

時々、しまいこんでいた昔の写真を取り出して眺めて見ます。
夫が、どんな顔だったか、毎日会っているくせに分からないような気がするからです。

知りあう前、知り合った頃、結婚してあちこち出掛けた頃、見ている内に私も思い出しました。
そうだ、よくこんな表情で笑ってた、 笑い声まで聞こえてきそうです。

夫は楽しかったんだ。
良かった、良かったなあ。








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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
私の夫も同じ頃の発病です。

ロビンさんのご主人よりもずっと早足でアルツハイマー病の道を進んでいます。
それは私に愛がないからかといつもロビンさんのブログを拝見して思います。

お風呂や身支度、抵抗されてほんと大変です。汗びっしょりになります。
今は月の半分をショートステイで過ごし私が関わる回数も減りました。

どうかショートステイも選択のひとつとしてお考えください。

先の見通しは私も立ちませんが夫が通える限りショートとデイサービスで
いくしかないなと今は思っています。

私にとっては夫に対する愛情を取り戻す時間かなとも思います。

夫もまだ表情があったころの写真や昔の写真、私もたまに見ています。
Keiko
2016/07/11 19:51
久しぶりの更新、懐かしく懐かしく拝見しました。
ご主人の症状も進んでしまわれたのですね。
ブログでお世話の大変さが伝わってきます。なんと言葉をおかけしたら良いのか言葉が見つかりません。lobinさんが倒れないように大事にしてくださいね。
更新も無理のないように・・でも楽しみにしています。
イーちゃん
2016/07/11 23:25
robinさん いかがお過ごしですか。
 
新たな道を見つけられていると思います。

夫はショートステイ先でインフルエンザに罹り一日早めて
自宅に戻りました。
7月頃より今は歩行もやっと立位もやっと、一番助けて欲しい時に
ひとりで対応しなければならないんだなと思いました。

特養の申込の後押しをされました。

入れるのはまだまだ先の事でしょう。

まだ数日前の事だけどいろいろ思い悩みます。でも
自分の体力も温存しなければなりません。

robinさんもご無理なさってない事を願っています。


Keiko
2017/02/22 13:03

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