若年性アルツハイマーの夫との日々

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zoom RSS 今が一番良い。

<<   作成日時 : 2015/04/12 22:54   >>

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昨年の大晦日に夫の下着は布から紙へと変わりました。
紙のパンツは、災害や非常時の備えとしても必須アイテムだとは確信しているけれど
夫の場合、元に戻すことは少々難しくなったかも。

トイレで座ってさえくれれば通常のように出来るのだけれど、夫の病気は本当に手強い。
着替もお風呂も髭剃りも、覚えのない夫から協力を得るのは至難の業と言ってよい。
私もいろいろ策を練るものの、アイデアは枯渇気味、気が付けば怒る夫の前で笑顔どころか
能面のように顔が固まっている。

夫の症状は進んだものの、嫌がる事さえ避けて通れば良い笑顔も出るし声も出る。
私が歌えば、ハモりもする、一度褒めたら大得意だった。
それが時に豹変してしまうんだ。

一昨年の5月から、夫は同年代の集まりに週一度、1年半通い、今は認知症対応のデイサービスに
場所を移して半年近くになります。

ずっと悩んだ。 お年寄りの中に夫一人、歌の時間だって夫が知ってる歌はあるのかしら。
無理、私が無理。

でも、その夫自身も還暦を過ぎた。大半の時間を寝て過ごす夫には私以外の刺激が必要だし
私にも一人の時間が必要だ、そう考えるようになりました。

お年寄りとはいえ、この病気では夫の方が大概の人よりベテランで、皆 夫の事を構ってくれる。
迎えに行くと、あっちに居るよと教えてくれる。 良い男だねえ、と人気も独り占めだ。
夫は広いフロアーを歩いているから家に居るより運動にもなっている。 

今が一番良い。

夫の混乱も、日々の大変さも増してきた。
夫と散歩して、ちょっとお遣い、今までの当たり前は当たり前でなくなった。
でも、今年も桜を見て、話しながら一緒に歩いた。

10年この病気を見てきた。
今が一番良い。

楽観しているのでも、負け惜しみでもなんでもない。
今日の段取りが良くても悪くても、嬉しい日でも、苦しい日でも
今が一番良い。

唇を噛みながら、でも不思議に腹が据わった。それが事実だと知っているから。








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内 容 ニックネーム/日時
はじめてのコメントです。
私の夫も若年性認知症と診断されて9年目を迎えました。
身の回りのこと、反応はrobinさんの夫さんとほんとによく似ています。
認知症のカフェや集いには何とか参加できるようになりましたが、デイサービス、デイケアは見学しても「こういうところは好きではない、来たくない」と断言。病人や年寄り扱いするな、というところでしょうか。
いろいろ出来ないことはあるけれど、まだまだ僕は大丈夫、という気持ちがあるのでしょうね。それは大事にしてあげたい、けれど日常生活動作のつまずきをフォローするにはそれが大きな壁になってます。
「今が一番良い」の心境にはまだまだなれないけれど、調子の良い時には河川敷でキャッチボールをしたり(あらぬ方向にボールを投げるので拾いに走る私のいい運動になります)卓球をしに行ったり(常にスマッシュで返しホームランする夫が初めて4回ラリーが続きました)、夫が病気にならなければこんな風に過ごさなかっただろうな、と思うとこれもいいか、と思うこの頃です。
ブログの更新を待っていました。間隔はあいても続けてくださいね。
はんな
2015/04/13 17:12

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