若年性アルツハイマーの夫との日々

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<<   作成日時 : 2014/09/18 17:39   >>

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夫の発病は2005年ですから、10年が経過しました。
当時、病気はゆっくり進むと医者に言われ、どれくらいと訊ねると、
10年だって元気にしている人もいる、と。 鮮明に覚えています。

病気はゆっくりと確実に進み、現在の夫の様子は何を読んでも高度に進行した状態を示す。
日常の生活動作ひとつを見ても自ずと分かる。 その意味では予測が出来る病気です。

夫は、最初は自分で服も選び、着替え、ハンガーにも戻せました。
そのうちに、何を着るか、何枚着るかに迷いが出始め、選ぶことが出来なくなった。
好みやこだわりが消え、洋服の着方、ボタンの掛け方が分からなくなった。

今は、着替えや特に脱ぐ事を嫌がる。 いろいろと知恵を絞るが上手くいかない。
こちらが手伝おうとすると、なんでそんなことするの、と服を押さえて断固拒否。
何かされる、取られる、誰かがいる、そういった周辺症状が増えた事は私にもこたえました。

でも病院で様子を話すと、今後はそれもだんだんなくなる、と言う。
今は、夫がそれを理不尽だと感じるからいらいらする、夫なりの感情表現なのでしょう。
幸い、周辺症状を和らげる薬はいくつもあり、また効果を感じられる時もあるので
悲観はしていません。 私が取り乱すと夫に悪い影響を及ぼす、良く分かっています。

今年、床屋さんを変えました。途中で立ったり、椅子を拒否して迷惑を掛けたからです。
私が探した床屋さんは、こちらには幸いな事に大体空いていて、一人だけの予約が出来る、
椅子はぐるっと回して鏡を背にして頂き、私の、ともかく出来るだけスピーディにお願いします、
のリクエストにも応じてくれる、ありがたい所です。

それでもほんの数分で夫の忍耐は切れるので、私も隣の椅子に座って落ち着きません。
浮かんだのは、立ったままの夫の横で床屋さんが脚立に乗っかりジョキジョキ、最後に夫が頭を
ぶるぶる振って髪の毛を吹き飛ばす様子、私の頭もどこか飛んでます。

最悪だ、と思ってもなにか可笑しい。 何度も何度もそういう経験をしました。

階段をそろそろと降りる姿、ゆっくりゆっくり廊下を歩く姿、体を半分ドアに隠して訝しげに
こちらを見ている姿。 不安で一杯な夫の、せめて眉間の皺だけでも消す事は出来ないか。

この頃すぐベッドに横になりたがる夫に、食事だよ、と呼びに行く。
起きて立ち上がってこちらに来るのも大儀そう、待っているのが私の手料理では尚更か。

夫を誘導しながら夫の歩きを手振りを付けて大げさに再現。太極拳か、はたまた宇宙遊泳か。
あんたさんの真似だよ、と言ったら 面白そうに笑いました。

もはやブログとして存在するのか分からないほど間が空いてしまいました。
でも今振り返る10年は、結局はあっという間でした。
これからもやはり夫には ゆっくり行きな、 と言いたいです。






































 






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