若年性アルツハイマーの夫との日々

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zoom RSS 花見の記憶

<<   作成日時 : 2014/04/10 22:49   >>

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2月、夫はとうとう還暦を迎えました。
これは相当なインパクトがある、来年それを迎える私にとっては。

寿命が延びたせいか還暦のイメージも随分変わった。 ピークはまだ先と自負する人もきっと居る。
でも節目である事には違いない。 60才。 貫禄には欠けるが節目の年を夫は無事迎えました。

夫には年令を言ってもピンと来ないだろうが、 何十才と思うかと一応聞いてみた。
20才。 夫が思いついた数字だから別に構わないけれど、果たして私の年はどう答えるかな。
そこだけが正解だったらきっと私は切れるだろう。

夫は家の中をスローモーションのように動きます。音は立てない。決まった場所で床がミシッと鳴るだけ。
相変わらず、ほぼ一日立っている、否、何かに立たされている。
この頃夜中に起き出さないのは、昼間のそれもあって疲れているのだと思います。
ベッドに入る時が、一番ほっとした顔をしています。

病気は夫の大らかな性格を、不安で一杯にしてしまいました。
そんなものに負けないで欲しい、絶対に負けないで欲しい。

今月に入ってからは、念願の花見にも出掛けました。
最近は何故かいつも卓球の球が夫のポケットに入っていて夫のお伴。
桜は見事だった。花に気を取られる中、夫と球を見失わないよう注意しながら歩きます。

夫は意外にも、私のような心配など皆無で、人の顔を見ながら時々進路変更、
私の事など忘れている様子。好みの顔でも見つけたか、一人で笑顔になっている。
まったく、いい気なもんだ。

それでもやはり花は良い。 桜のように潔く、夫から花見の記憶は消えてしまうだろうけれど、
今までそうしてきたように、私の記憶の引き出しにその花びらを入れておく。

歩きながら夫に話しかけました。 あんまりお酒飲んでる人いないね。
実は、その場所は飲酒が禁止。 知っていたけど、夫がしゃべるきっかけにするつもり。

ここに一人いるじゃないか。

夫には 夫抜きで晩酌する私の姿が記憶としてあったんだろうか。
なかなか上手いことを言うもんだ。
笑顔の夫と目を合わせて、なんだか妙に感じ入ったのでありました。













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