若年性アルツハイマーの夫との日々

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<<   作成日時 : 2012/05/19 02:00   >>

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桜咲く頃から、特に今年は、多分メジロだと思うがその姿同様の愛らしいさえずりがよく聞こえます。
塀を隔てたお寺のヤマザクラの中から聞こえる美声には、カラスでさえ多少は遠慮しているかのよう。

庭の枇杷の木にも時々、思いついたように現れてくれるので楽しみ。
以前どこかで買ったバードコールをベランダの物干しにぶら下げていて、洗濯のついでにそれを
キュルキュル回して遠くの鳴き声に呼びかけてみます。結構、似たような音がする。

ところが夫がそれを見ていて、威嚇している、なんて言う。
おいしいをおかしい、フトンをトーフと言うような夫が、変に難しい言葉を知っている。

じゃあやってみな、と渡したら真面目くさってキュルキュルやって、そのうち何たる奇跡か偶然か
メジロが降りてきただけでなく、ベランダの金網にほんの一瞬留まりかけた。
これには相当にびっくりしたが、夫はそういう肝心なものを見逃してしまうのです。

夫の言葉は大体が一言で言い終えるような短いもので、話そうとすると言葉が消えてゆくかのよう。
本当に言いたい事と、口から出る言葉はやはり隔たりがあるようです。

それ故に時々飛び出す 威嚇 のような言葉は余計にインパクトがある。
5分遊んだ卓球も 夫に言わせれば全身全霊でやるとの事。
それを言うなら全身全霊でトイレの場所も覚えておいて貰いたい。

それにしても、夫は昔から ありがとう、という言葉を良く使う。
そう言われると、正直それほどでも、と嬉しいけれども面映ゆい気分。

今週、床屋さんで夫を待っていました。
洗髪は前かがみになって流してもらう、なつかしきスタイル。
雑誌と夫を交替に眺めていました。

夫は私が居るのを忘れ、途中から支払いが心配になったのだろう、ズボンのポケットをしきりに
探ってお財布を確かめている。5千円出せばお釣りがくるよ、とは言っておいたが。
帰り際、1万円札を出し、その上に5千円を載せて ありがとう。

チップなら私にと言いたいよ。




 













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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ご主人のご様子は、まるでうちの主人を見ているようで 私も同じような場面をよく経験します。以前は、行動を先読みするのが疲れてうんざりでしたが、今は少し慣れ 不安を解消してあげなければと思えるようになりました。時々先走りすぎる事もありますが・・・。言葉も少し出ずらくなってきています。言い間違えたりした時などは、咳払いをして誤魔化していますが、間違えに気づくだけまだ良しとしなければと思っています。
この病気に悩んでいる方々が、このまま病状が進行しないことを祈るばかりです。
mama-chan
2012/05/22 08:19
初めてコメントします
夫が若年性アルツハイマー型認知症と診断されてから6月で1年になります。
夫は57歳です。
これからどんなふうに病気が進んでいくのか不安で一杯な毎日です。
あなたのブログにたどり着き、同じだ私だけじゃないと励まされました。
毎日 病気の事を考えない日は無く
色々な事で頭が一杯です。
どうしたら夫と向き合えるのか、夫に寄り添えるのか?
うちはまだ、二人ともこの病気に向き合えていません。
夫の多分辛いであろう気持ちを
理解したいけれどまだ自分の事や家の事でいっぱいです。
もっと自分が強くならなければ・・・
そら
2012/05/24 01:14
初めまして。
私は、父が若年性アルツハイマーと診断されています。
いろいろあって父とは5年ほど会っていませんでしたが、ちょうど先週の
日曜に母と二人で会いに行きました。以前より進行してて、私の歳や結婚したこと、
兄弟のこのなど何度も話しましたが、何度も聞いてきた父でした。
車を降りる時も足元がぎこちなくて、そんな様子や会話からも病が進んでいることはよくわかりました。
そのことに対してショックはありましたが、それよりも嬉しいことの方が
大きかったです。
思い思いに勝手なことをペラペラ話している母と私を見て、
「やっぱりあんたら親子やな〜」と父は何度も言い笑っていました。
父は何度も言ってましたが、これに関しては言ったことを忘れてるんじゃなく、
久しぶりに見る母と私の姿が懐かしく嬉しくて言ってくれてるんじゃないかと
思うと、とてもうれしかったのです。
これからは、いっぱい一緒に歩こう。
これからは、いっぱい話そう。
これからはいっぱい会おう。
会っていない月日を取り戻せるわけじゃないけれど、これからは
とそう強く思える1日になりました。
このブログに出会わさせていただいて、ご主人と父を重ねると
いろいろな感情が出てきましたが、一番感じたのはあたたかさでした。
最近出会い、毎日少しづづ過去のブログを拝見させていただいてますが
つらいこと、嬉しいこと、どんな言葉からも愛情をたっぷり感じました。
なのでいつもあたたかい気持ちを残してブログを見終わり
父のことを思うことができています。

勝手な感情ではありますが、
この感謝の気持ちが何かいい形になって
あなたのもとへ届きますように。

勝手ながら願っております。


かすみ草
2012/06/05 01:35

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