若年性アルツハイマーの夫との日々

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<<   作成日時 : 2008/03/14 16:00   >>

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私の夫はアルツハイマーと診断されるまでに、脳ドック、MRI、脳血流スペクト
という順序をたどりました。でもその頃迄には私も必死に調べていましたから
検査は、納得したくない事実を納得するための手続きだったような気もします。

2006年2月、現在の先生に代わった時、最初に問診がありました。
その時、立方体の図形も書くように言われました。
私はアルツハイマーの症状の一つに立体図形が書けなくなる、と読んでいたので
夫が難なくその形を書いたのを見て、あ、出来た、とつぶやいた事を覚えています。

でも立方体が書けても書けなくても何だというのか、私にはもっとせっぱ詰まった
不安があったので、その意味がピンと来ませんでした。
そして昨年5月、二人で旅先の体験工房のような所を訪れた時、私なりにその意味
を実感する出来事がありました。

てん刻の印鑑彫りと一緒に、予約して楽しみにしていたのは電動ろくろを使った
陶芸です。初体験だが興味があったし、1回で作品を仕上げられる手軽さも良い、
まして夫には得意な分野だろうと思いました。確かにてん刻は大成功でした。

お手軽な体験だから、すぐ成形出来るように粘土も準備できている、ろくろを回し
その粘土のかたまりに親指で穴を開け、広げたり縮めたりして形にし、下をカット
すれば、出来の良し悪しはともかく茶碗なり湯のみが完成。

夫にはその形が見えません、イメージが浮かばないのだと思います。
粘土から茶碗の形にする事が最後まで出来ませんでした。ろくろのスピードもフル
回転のまま、そうなると隣の私も半分パニック、指導の声も上の空、形にするのが
やっとです。夫はそのほとんどを手伝って頂いて終えました。

今月になり、私は2年前に夫が書いた立方体を、もう一度家で書かせてみようと
思いました。さいころのような形、という私のリクエストに、夫はまず真四角を書き、
それから上と下に斜めの四角を展開図のように書きました。

こうじゃないなあ、 と言ってやり直し、ちょっと私も手を出して、最初の四角を
正面にした立方体を完成させました。やはり難しくなってきたかと、思いました。
その後で夫は、 こういう書き方もあるか、 と最初の四角を立方体の上面に
見立てて別の角度からの立方体をもう一つ完成させました。

私にそれ以上の不思議はありません、不思議の国の夫の脳です。








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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
妻の場合は、初めに立体構成に障害がでてきました。
しかけ絵本や紙で立体物を創るデザイナーでしたので、
仕事はすぐに出来なくなり止めました。
また得意だった絵も描けなくなりました。
妻の場合、イメージはあるようですが
デッサンや紙で創る立体のダミーができなくなりました。
クライアントに損害をあたえる前に
仕事を止められて良かったと考えるしかありません。
最近、少し進行のスピードが早くなってきました。
本人もある程度自覚して落ち込むこともありますが、だいたいは穏やかです。
私は具体的な問題で不安が大きくなってきました。
のんた2号
2008/03/16 01:04
のんた2号さん
奥様のご様子を読んで胸が痛いです。
奥様は立体造形がお仕事でいらしたので
すぐその変化がお分かりになったのですね。
お気持をお察し申します。

いつもは力強いお言葉を頂きますが、
今回は最後に少し不安なご様子が書かれ、
のんた2号さんのご心中を拝察すると
言葉がありません。

それでも、今年も春を迎えます。
また、お花見でもしたいものですね。
お体お大切になさって下さいませ。
robin
2008/03/16 06:49
私は数学を志していました。

私もこのテストを受けました。
初めてこのことを試されたときは
大きな屈辱感があって
言葉になりませんでした。

そのときはかけましたが
今はかけなくなっています。
その自覚があって
なんともいい難い思いです。

出来れば、らるべく進行を確認するための
検査は受けたくないと思っています。

庭のさくらんぼの桜が咲きました。
ほっとしますね。
にんじんクラブ あやちゃんン
2008/03/22 09:44
あやちゃん
お久し振りです。
おっしゃるように私自身もテストというのが
もともと嫌いです。

私の場合は、そこへ行き着くまでの勉強が
嫌いだったので論外ではありますが。

夫は私よりずっとずっと真面目ですが
やはりテストは嫌いでしょうね。

桜の花、咲きましたか。
私も夫と散歩に出て早咲きの桜を見ました。
同じ空の下ですものね。

robin
2008/03/22 16:59
はじめまして。最近、私自身がちょっとした病気にかかってしまい(認知症ではありませんが・・)いろいろな方のブログを拝見しているうち、robinさんのブログをみつけました。小さな子どもがいることもあり、入院や手術、そしてこれからの病状について、不安があり、みなさんはどのように病気に向き合っているのか知りたかったので・・・。


・・・一気に読ませていただきました。
ひとことひとことにrobinさんのお人柄が表れているように思いました。私もできる限りがんばってみます。
これからも時々、拝見させてくださいね。
りり
2008/03/28 08:20
りりさん
昔は、病気について知りたいと思う時、病院以外は
家庭の医学書とか本屋さんで探すくらいでしか情報が
得られませんでした。病院から貰う薬の中身さえよく
分かりませんでした。

今は、医者を選ぶ時代になり、同じ病気の方の意見や、
自分と同じような方々がいる事も、家にいて知るように
なりました。変わったものです。

りりさんのご病気は分かりませんが、前向きだからこそ
ご自身でいろいろ検索されているのでしょう。
これからもそういうお気持で、お過ごしくださいますよう
どうぞ、お元気でお体をお大切にお過ごし下さいませ。
robin
2008/03/30 08:52

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