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去年の11月、夫がとても良く思い出す事がある、と書きました。 夫の頭が雲に隠れてはまた出てくるお月様のようだと。 12月はその反動のように、夫には戸惑いや忘れる事が多くなりました。 本人にその自覚があるので、私の前でも元気のない表情を見せることがあり、 そんな時は、こちらの元気もだんだん消滅、何もかも捨てて、この場から 逃げ出したいような気持になる事もあります。 私がなにをどう頑張ったとしても、病気の前ではあまりに無力だと感じます。 2007年12月、恒例の夫の高校時代の同窓会のメールが来ました。 年に一度会って、飲んでしゃべって、また来年も元気で会おうぜと別れる、 それがずっと続いている、男同士の会です。女の私にはうらやましい集まりです。 今回は家から1時間あれば余裕で着く場所で、JRの駅を降りたらすぐの店。 でも、夫にとっては難しい。前はこうした、こうだったという経験が消えてしまえば、 電車に乗るのも未知の冒険です。 いろいろ考えても仕方ない、会いさえすれば、学生時代の友達だもの、 楽しく過ごしてこられるさ。私以外のおもろい人とも、話した方がいいんだよ。 夫とは何度も携帯の練習をしました。 終わったら必ず私の携帯に電話して、と。二次会には行かずに。 みんなとそこでさよならしたら、私が必ず近くで待っている。 夫と一緒に出かけました。送り出すよりその方が気も楽です。 どこで降りるんだっけ、と着くまでに何度聞いたことか、多分新記録です。 二人でいても、不安だったのだと思います。 ところが私は根っからの方向音痴、すぐ、という店をさんざん二人で探しました。 でも時間はたっぷり。場所を確認し、夫は店に入って行きました。 私は近くのお店でお蕎麦とビール、久し振りの一人の夕食です。 外に出て、クリスマスの次の日だから、イルミネーションがきれいな駅の周りを ぐるっと回りました。お店もたくさん、にぎやかです。 今頃夫は楽しくやっているだろう、飲みすぎなきゃいいが。 と思ったら、携帯が鳴りました。 |
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