若年性アルツハイマーの夫との日々

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<<   作成日時 : 2007/12/25 05:23   >>

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2006年11月になり、夫は一人で教室へ出かけ、一枚の紙を貰ってきました。
時間割、生徒さんの名前、年齢などが書いてあります。
夫は、やります、と言ったのだと思います。

もはや私は自分の心の葛藤と向き合っている暇はありません。
申し訳ないが、今回の仕事は、仕事ではない、お金ではない、学校のためでも
ない、夫のためだ、夫に良い影響がありますように、その反対になりませんように。

誠に無責任な考えですが、最後に思ったのはそんな事でした。

直接、場所を知らない私には、貰った紙だけが情報源です。
夫の字らしき日付の書き込みもある、11月は2回、12月は3回。
大丈夫だ、これなら。

ただ、時間割を見て不安になりました。
一人40分の個人レッスン、10名の名前があるから休みなしでも7時間近く。
年齢も小学生から50代まで多様です。
以前と同じではない夫が、残っている経験と記憶を頼りに、どこまで出来るのかと。

でも、前へ進むしかありません。それなりに思いつく準備もしました。
ノートを用意して個人別にページを作り、教えた事などのメモが出来るように。
始まり、終わり、ここで休憩、と時間割も細かく書き直しました。

夫は教則本を用意して、譜面のチェックをしていました。
私と練習を再開してから以後、夫は譜面を一切見ていません。やはり読譜の衰えは
感じました。それでも目が慣れるとでも言うべきか、思い出したこともあるのでしょう、
久し振りに譜面を見ながら練習する夫を見て、うれしかった。
夫もそうでありますように。

11月半ばを過ぎて最初のレッスン当日、午前中から出発です。
コーヒーとサンドイッチを作り、渋る夫にピカピカの携帯も持たせました。
忘れ物がないか夫は何度もチェック、結構な荷物になってお出かけです。
お互いに不安でしたが、平気な顔をしていました。

じゃね、行ってらっしゃい。   行ってきまあす。

まるで遠足に行くみたい。ホントは戦場に見送る気分です。









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