若年性アルツハイマーの夫との日々

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<<   作成日時 : 2007/12/21 08:38   >>

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2006年10月末、ある音楽教室から夫に電話がありました。

夫の実家と同じ駅にあるその教室で、夫は講師のアルバイトをした事が
あります。大昔は夫の師匠もそこで教え、夫自身もレッスンを受けたかもしれない、
大きくはないが古く長い歴史を持った教室です。

夫も知る現在の先生が急なご病気で入院され、年内の復帰は無理なご様子。
このままレッスンを休講にすれば困る事情もあり、臨時で頼めるかという打診です。
電話で話す夫を見ていて、内容はすぐ分かりました。

夫は、断りませんでした。うまく断れなかったのかもしれません。
何度も通い、自分の記憶にもしっかり残っている場所、そして人達です。

あるいは教える事なら出来る、と思ったのかも。
どこにしろ、ライブで演奏する事と教える事は緊張度もやる内容も全く違います。
再開した練習が、夫に経験上の記憶を多少呼び起こしたのかもしれません。

ともかく一度そちらへ行きます。

電話を切った夫に、私はどう言ったらいいのでしょうか。
どう言うべきなのか、言うべきでないのか、それも分かりませんでした。

夫は病気の事を話すつもりはない、間違いありません。 というより、
話すべきか話さざるべきか、といった迷いすら全然持っていないと思います。

11月からだから、打ち合わせに行ってくるよ。とりあえず譜面を探しとこうかな。
久し振りに教材探しに楽器屋さんへも行きたい様子。

私は一瞬の内に 良くも悪くも いろんな事が起きた状態を思い浮かべ
自分の中でも考えが全然まとまりません。

久し振りだけど出来る?  やっとそれだけ言いました。

出来るだろ、週1だし簡単なことだよ。 それに困ってるみたいだ。

夫は意外に気楽そうに言ってのけます。実は心配もしているのでしょうが。

ふうん  夫のよく言う言葉を返し、心の中で、

一番困ってんのは この私なんだぞ  と続けました。
























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