|
現在の住まいには、音楽室と呼んでいる一室があります。 夫の楽器類、私が子供の時から使っている年代物のアップライトピアノ、 ステレオや音響機器、楽譜、CD、棚にはタイムスリップしたようなLPが たくさんあります。 学生時代、ジャケットを眺めながら何度も何度もかけたレコードはやはり大切、 夫の分と領土を分けて陣取っています。よく見ると棚板が重みで下がっている、 地震が来たら終わりだなと思いながら、なんとか年月を乗り越えてきました。 私のピアノは自己流、小さい時にせっかく近所で習わせてもらったのに、 お習字、そろばん塾などいろいろやっている雰囲気に気後れして入れず、 外をうろうろして時間をつぶし、月謝を持たされた時だけ勇気を出して中へ、 そして楽しく練習してくるような子供でした。普段は小生意気な元気者です。 ピアノはずっと家にあり、自分で弾き語りなどをして うまい、と自画自賛。 夫とも時々一緒に練習することがありました。診断前の数年を除いては。 2006年1月29日、夫はおとなしく定位置に着き、ワンパターンのピアノと歌に 合わせて無難にスタンダードを4曲演奏しました。夫の気持は分かりません。 でも1曲ごとに、それでおしまいにしたそうな様子はありました。 夫が演奏を始めた途端、 そうだよ、これこれ。なんで今まで忘れてたんだろ、 と言って昔の表情に戻る事はなく、その代わり、手を止めて、出来ないよ、と 投げ出す事もない、私の願いと恐れは共に現実にはなりませんでした。 それでも、やはり感激で胸が一杯になりました。ともかく出来た。ほんの少しだけ 病気から夫を引き戻したような、そんな気がしました。 久し振りだけど、やっぱ私も衰えてないわあ、また付き合ってよね。 うん いいよ。 夫は自分に甘い私の言葉に逆らわないほうがいい事は、よく知っています。 |
| << 前記事(2007/12/08) | トップへ | 後記事(2007/12/17)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/12/08) | トップへ | 後記事(2007/12/17)>> |