若年性アルツハイマーの夫との日々

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 仕事

<<   作成日時 : 2007/12/04 15:11   >>

トラックバック 0 / コメント 4

夫と知り合ったのは音楽が縁です。
音楽を生活の糧にしている人も、まわりでたくさん見てきました。
だから、それだけで生活していくことの大変さは良く知っています。

どの分野においても、ほんの一握りの天才の下に一流と呼ばれるべき人がいて、
そこに才能と努力と、持って生まれた運のような何かがもし必要なんだとしたら、
夫は残念ながら音楽家として一流への道は歩けませんでした。

大体のジャズ仲間は仕事の内容より、仕事を得る事がまず先決、選んでいたら
赤字になります。時間は昼夜反対、今月が良くても翌月は駄目、たとえバイト
をしたところで同年代のサラリーマンの収入の比較になりません。
病気になれば代わりを見つけて、自分でギャラまで保証する。
決して甘い世界ではない、練習以外の努力も必要、体を張った仕事です。
好きでなければ、続きません。

でもプレーは個人だが、他の楽器と合わせて新しいサウンドを生み出す共同作業、
それが時には、たとえ小さなライブハウスでのほんの束の間の感動でも人に与え、
自分にも喜びが訪れる、だから苦労があっても続けるのでしょう。

夫が病気と分かる前、音楽への情熱をなくしてしまったような姿が不満でした。
脱サラして選んだ仕事です、好きだからこそ飛び込んだ世界です。
仕事があってもなくても、練習はいつもしていました。椅子に座っているきりの夫は
私が結婚した夫ではない。いらつき、怒りました。
そのことが後で私を苦しめました。書くに書けない苦しみとなりました。

夫は、曲目も、決め事も、即興も最後の仕事の頃どの程度こなしていたのか、
2004年の初め夫はレギュラーの仕事を失いましたが、その頃すでに夫には難しい
段取りがあったろうと思います。私はすべては夫の実力、と思っていましたが
知らないところで何かあったかもしれません、本人にも理解できない事が。

当時、仕事ともいえない手伝いで車で出かけると、帰った頃はいらいらした顔を見せ
る事もあり、私がそんな仕事はやめたら、と言った事もありました。
お金にならなくとも、もっと輝いていて欲しい、そんな意味の事も言いました。

夫の病気がわかり、私にはいろいろな疑問が解けました。

夫は最も好きだった事を失ったのです。














設定テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、お久しぶりです。
こちらの方では、今日はこの冬一番というくらい冷えました。
今夜も寒そうです。

疑問の解けることが喜びに繋がらないのは、悔しいですね。
疑問の解けたことが、苦しさに繋がる…そんなこともある。ρ(- -#)
生きていくって。。。難しいですね。

最近ますます雑用に追われて・・・今年中に顔文字の仕込みは無理のよう・・・(^_^;
こまめ
2007/12/04 23:53
 はじめまして。63歳の父がアルツハイマーと診断され11月で1年になりました。いつも読ませていただいています。
父は何回も転職を繰り返し、トラックの運転手になりました。あまり人と関わるのが得意ではないので、組織の中では上手くやれなかったようです。まじめで、自分の仕事を完璧にこなしてきました。誇りをもって仕事をしていました。でも、きちんと
こなすことが難しくなってきました。やる気がなくなっていくように感じました。そんな父に腹が立ちました。仕事を辞め、家でごろごろしている
父に不満でした。そして、病気がわかりました。最後の仕事の頃、どんな
思いでいたのか、今まで簡単にしてきたことが難しくなり、できない自分にどんなに不安だったのか・・・。父も好きだったことを失ったんですね。今は病気を受け止めているつもりの私だけど、やっぱり悲しくて悔しいです。悲しくて悔しいって思ったり口にしたりしないようにしてるん
だけど、ホントのホントは今でも、どうしてこうなったんだろうって
悲しいです。
 
りい
2007/12/05 00:14
こまめさん
本当に寒くなってきましたね。
冷え性は病気の素と、この時期はテレビでよく言って
いますが、私も自分で自分の手足や腰の冷たさに驚く
程です。
最近は卓球をすると体も温まるので、その意味でも
役に立っています。

お忙しそうですね、年末まであとひと頑張りです。

robin
2007/12/05 13:51
りいさん
ブログを見ていただいてありがとうございます。
お父様の変化、りいさんの苛立ち、病気の判明、
振り返って考えた時のお父様への思いと後悔、
同じような道を私もまた辿ってきました。
大切な方であればこそ、そう思われるのかも
しれません。

お気持をお察し申します。
どうかお父様が心穏やかに過ごされますよう、
ゆっくりと毎日が流れますようお祈り申します。
お体をお大切に。

robin
2007/12/05 14:15

コメントする help

ニックネーム
本 文